[著者: 平野雅子 (看護師 /保健師). more.. ]
家族の中で1人でも風邪を引いたり、インフルエンザに感染した人がいると、ママは不安でいっぱいになると思います。
子どもには絶対に風邪をうつしたくない。
私も風邪を引きたくない!
私が風邪を引いたら、子どもの世話は誰がやるの?
ご飯作りは?洗濯は?夫は頼りにならないし…。
こんな不安を抱えているママは、あなただけではありません。
風邪・インフルエンザの家庭内感染を予防するためには、次の12の対策を実践しましょう。
- 患者の寝室を別にする
- 一緒の部屋で寝る時は付き添い者は逆向きで寝る
- 手洗いうがいを徹底する
- 2m以内にはできるだけ近寄らない
- 食器やタオルは別にする
- 室温と湿度を調整する
- 家族の健康管理をしっかりする
- 感染者にマスクをさせる
- 看病する人は1人に限定する
- 定期的に換気をする
- アルコール消毒をする
- ティッシュなどのゴミの処理にも気を付ける
この12個の対策をすれば、風邪の家族内感染を予防できるはずです。
特に乳幼児や高齢者がいる家庭では、家族内感染が命取りになることがありますので、しっかりと予防するようにしましょう。
風邪とインフルエンザの共通点と相違点
風邪とインフルエンザは、感染経路は同じですが、その感染力や症状の重さは違います。
風邪 | インフルエンザ | |
原因微生物 | 80~90%がウイルス | インフルエンザウイルス |
主な感染経路 | 飛沫感染と接触感染 | 飛沫感染と接触感染 |
感染力 | ウイルスによって異なるが、インフルエンザよりは弱いことが多い | 感染力は非常に強い |
症状 | 発熱、喉の痛み、鼻水、鼻づまり、咳 | 高熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、咳、鼻水、喉の痛み |
発症 | 比較的ゆっくり | 急激に重症化 |
症状の部位 | 喉や鼻など局所的 | 全身 |
風邪とインフルエンザは、このような共通点と相違点があります。
風邪とインフルエンザの最大の違いは、その症状の重さです。
インフルエンザは風邪よりも症状が重く、数日間は寝込むことになることが多いです。
ただ、風邪もインフルエンザも
- 原因となるのはウイルスであり
- 主な感染経路は飛沫感染と接触感染ですので
風邪もインフルエンザも同じ方法で家族内感染を予防することができるのです。
風邪の家族内感染の確率
風邪の家族内感染の確率は約20%です。
家族の中で誰か1人が風邪を引くと、5家族の中で1家族は家族内感染が起こるということになります。
独立行政法人 国立病院機構 仙台医療センターのホームページに掲載されている「インフルエンザの家庭内感染と学校感染」日本臨床内科医会インフルエンザ研究班廣津医院 廣津伸夫」(PDF)によると、インフルエンザの家族内感染率は21.5%となっています。
8シーズンの罹患者2426人は1875家族に属し、それらの家族の21.5%に家族内感染が認められた
(引用元:「インフルエンザの家庭内感染と学校感染 日本臨床内科医会インフルエンザ研究班廣津医院 廣津伸夫)(PDF)
風邪とインフルエンザは厳密には違いますが、風邪もウイルスが原因ですし、感染経路も同じなので、風邪の家族内感染率はインフルエンザの家族内感染率と同じと考えて良いでしょう。
家族感染率は、家族の人数によっても変化が見られます。
家族の人数が増えたほうが、家族感染率は上がります。
ただ、家族の人数が増えたからといって、家族内の感染人数が増えるというわけではありません。
インフルエンザA感染における家族構成の影響
インフルエンザAにおける家族感染率と家族内感染率
(引用元:「インフルエンザの家庭内感染と学校感染 日本臨床内科医会インフルエンザ研究班廣津医院 廣津伸夫)(PDF)
例えば、3人家族と8人家族では、家族の誰かが風邪を引いた時に、ほかの家族の誰かに風邪をうつす可能性は、8人家族の方が高くなります。
でも、家族の人員数と家族内感染を受けた人数の割合で考えると、3人家族でも8人家族でもその割合はほぼ変わりません。
8人家族だからといって、家族内でたくさんの家族内感染が起こる(たくさんの人が風邪をうつされる)というわけではないのです。
ちなみに、家族内の第1感染者は12歳以下の子供が多いのですが、そこから家族内感染が発生して、第2感染者が出た場合、第2感染者は母親か6歳以下の乳幼児が多くなります。
(引用元:「インフルエンザの家庭内感染と学校感染 日本臨床内科医会インフルエンザ研究班廣津医院 廣津伸夫)(PDF)
あなた自身を守るためにも、子どもを守るためにも、風邪の家族内感染の予防は徹底しなければいけません。
乳幼児や高齢者がいる家庭は家族内の感染予防は必須
家族内に乳幼児や高齢者がいる場合、家族内感染は絶対に予防しなければいけません。
乳幼児や高齢者は抵抗力が弱いので、風邪にかかりやすいという理由もありますが、それ以上に重症化しやすいという理由があるからです。
インフルエンザの致死率は60歳以上になると急激に上昇します。
引用:今般の新型インフルエンザ(A/H1N1)対策について~対策の総括のために~(資料集) 平成22年6月8日厚生労働省新型インフルエンザ対策推進本部
また、インフルエンザでの入院率は、乳幼児と高齢者がとても高くなっているのです。
引用:今般の新型インフルエンザ(A/H1N1)対策について~対策の総括のために~(資料集) 平成22年6月8日厚生労働省新型インフルエンザ対策推進本部
このようにリスクが非常に大きいので、乳幼児や高齢者が家族にいる場合は、家族内感染を徹底的に予防しましょう。
たかが風邪、たかがインフルエンザと侮ってはいけません。
風邪が原因で肺炎を起こして入院したり、最悪の場合、風邪が原因で死亡することだってあるのです。
風邪の家族内感染の予防対策12選
風邪の家族内感染を予防するためには、次の12の対策を実践してください。
- 患者の寝室を別にする
- 一緒の部屋で寝る時は付き添い者は逆向きで寝る
- 手洗いうがいを徹底する
- 2m以内にはできるだけ近寄らない
- 食器やタオルは別にする
- 室温と湿度を調整する
- 家族の健康管理をしっかりする
- 感染者にマスクをさせる
- 看病する人は1人に限定する
- 定期的に換気をする
- アルコール消毒をする
- ティッシュなどのゴミの処理にも気を付ける
この12個の対策を徹底していれば、家族に風邪を引いた人が出ても、お子さんにも、あなたにも風邪がうつらずに済むはずです。
家族の寝室を別にする
家族に風邪をうつさないためには、風邪を引いている人と、ほかの家族の寝室を別にしましょう。
風邪を引いている患者は隔離する。
これは感染予防の基本中の基本です。
風邪は飛沫感染です。飛沫感染の患者は、病院でもできるだけ個室で管理して、院内感染を予防するようにしています。
インフルエンザ、風疹やおたふくかぜなどの病気の時は、可能な限り個室管理にする。
(引用元:感染症予防のための感染経路別予防策マニュアル 湖北地域感染症予防検討会 滋賀県)(PDF)
同じ寝室で寝ていると、患者が咳をして、空中にただよったウイルスを無意識のうちに吸い込んでしまい、家族みんなが風邪を引いてしまうことになります。
ですから、風邪を引いている人は寝室を別にして、家族内感染を予防するようにしましょう。
一緒の部屋で寝る時は付き添い者は逆向きで寝る
患者の看病のために、一緒の部屋で寝る時には、患者とは頭と足を逆向きにして寝るようにしましょう。
これだけでも、付き添い者が風邪に感染するリスクを下げることができます。
風邪の家族内感染を予防するためには、風邪を引いている人の寝室は別にして、隔離するのが基本です。
でも、大人が風邪を引いているなら寝室を別にして隔離しても良いですが、子どもが風邪を引いた場合は、風邪を引いているからといって、1人で寝かせるわけにはいきませんよね。
特に、インフルエンザなどで高熱があり、苦しそうにしている場合は、いくら家族内感染を予防したいからといって、子どもを1人で寝かせるのは危険です。
そういう時は、看病のために一緒の部屋で寝る人は、患者の足側に枕を持ってきて、逆向きで寝るようにしましょう。
風邪もインフルエンザも飛沫感染です。
咳をすると、風邪やインフルエンザのウイルスが空中に飛び出します。
頭をそろえて隣で寝ていると、患者が咳をするたびに、ウイルスをそのまま自動的に吸い込むことになります。
でも頭と足を逆にしていれば、患者の口と距離を取ることができるので、ウイルスを吸い込みにくくなるのです。
手洗いうがいを徹底する
風邪の家族内感染を予防するためには、手洗い、うがいを徹底してください。
手洗いや、うがいは体内にウイルスが侵入するのを予防するための基本中の基本ですよね。
患者が手を口で押えながら咳をしたとします。
そして、その手でドアノブを触ると、ドアノブには、風邪やインフルエンザのウイルスが、ビッシリと付くことになります。
そのドアノブを家族の誰かが触り、その手で何かを食べたら、体内にウイルスが侵入します。
家族が手洗いをするのはもちろんですが、患者もできる限り手洗いをするようにしましょう。
次にうがいです。
「うがいは風邪の予防にはあまり効果がない」と聞いたことがあるかもしれません。
それは、喉についたウイルスは20分で体内に侵入してしまうからです。
侵入したウイルスは上気道(喉と肺の入り口の間の管)の粘膜に付着し、約20分で細胞の中に入り込みます。
(引用元:感染症について | 浜松医療センター)
喉の粘膜について20分で体内に侵入してしまうなら、一般的には、うがいをしても風邪の予防効果は低いかもしれません。
でも、家族内感染を予防するためなら話は別です。
患者が咳をした時に近くにいたり、患者と話した時には、家の中にいれば、すぐにうがいをすることができます。
20分以内にうがいをすれば、風邪やインフルエンザのウイルスが体内に侵入する前に洗い流すことができます。
ですから、家族内感染を防ぐためには、手洗いと、うがいの徹底が効果があるのです。
2m以内にはできるだけ近寄らない
風邪の家族内感染を予防するためには、患者の2m以内には、できるだけ近寄らないようにしましょう。
風邪やインフルエンザの感染経路は飛沫感染です。
くしゃみや咳、会話の時のツバと一緒に、ウイルスが飛び散るのです。
飛沫の大きさは0.2mm以上とされています。
0.2ミリ以上の 大きな飛沫は、0.5秒〜 1秒以内で床に落ちるといわれており、飛び散る範囲も約1.5m以内 です。したがって患者さんから1.5m以上離れていれば感染をすることはないといえます。 実際の場面では、念のためということを含め、2m以上離れていれば感染をしないとされ ています。
(引用元:社会福祉法人 全国社会福祉協議会 全国保育協議会)(PDF)
つまり、患者から常に2mの距離を取っていれば、風邪やインフルエンザのウィルスに直接、飛沫感染することはないのです。
同じ家の中で常に2mの距離を取って生活するのは不可能ですが、乳幼児や高齢者は不用意に患者に近づかないように注意しておくと良いと思います。
タオルや食器は別にする
家族内に風邪を引いている人がいたら、患者と家族が使うタオルや食器は別にしましょう。
タオルや食器を共同で使うと、それを介して風邪がうつる可能性があります。
患者がウイルスの付いた手で使ったタオルには、風邪のウイルスが付着している可能性があります。
せっかく手を洗っても、そのタオルで手を拭いたら、ウィルスがついてしまい、手を洗った意味がありません。
また、食器もそうですね。
同じコップで回し飲みはしないようにしてください。
また、一緒に食事をする場合、大皿料理を出すと、お箸やスプーンを介して、料理からウイルスがうつるかもしれません。
ですから、家族に風邪を引いている人がいたら、取り分けるような大皿料理は出さずに、取り分ける必要がないように、1人分ずつ分けて出すようにしてください。
室温と湿度を調整する
家族内感染を予防するには、室温と湿度を調整してください。
家の中をウイルスが増殖しにくい環境にしておけば、家族に風邪がうつるのを予防することができます。
ウイルスが増殖しにくい室温と湿度は、室温は20~25度、湿度は50~60%です。
部屋の温度・湿度を上げることは、インフルエンザの予防に非常に効果があります。
(引用元:日本医師会 健康の森/かぜとインフルエンザ)
空気が乾燥すると、気道粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなります。特に乾燥しやすい室内では、加湿器などを使って適切な湿度(50~60%)を保つことも効果的です。
(引用元:インフルエンザQ&A|厚生労働省)
風邪やインフルエンザが流行する冬は、基本的に空気が乾燥しやすいですし、暖房を使って室温をあげると、さらに空気が乾燥します。
そのため、加湿器を使ったり、お湯を張った洗面器を室内に置くなどの工夫をして、室温だけでなく湿度も上げておくようにしてください。
家族の健康管理をしっかりする
家族内感染を予防するためには、家族の健康管理も重要です。
健康管理をしっかりして、家族の免疫力を高めておくと、風邪のウイルスが体内に侵入しても、ウイルスが増殖する前に免疫機能がウイルスを退治してくれます。
免疫機能を高めるには、次のようなことを意識しましょう。
- 睡眠をしっかりとる
- 栄養のあるものを食べる(タンパク質、ビタミンA、ビタミンCが重要)
- 体を冷やさない
常に体調万全の状態にしておくと、風邪のウイルスに負けない体を作ることができるので、家族内感染が起こりにくくなります。
家族に風邪を引いている人がいたら、「翌朝までに治す!寒気?風邪かな?と思った時の鉄板テク4つとダメ押し策9つ」を参考にしながら、感染予防をすることをおすすめします。
感染者にマスクをさせる
家族内の風邪の感染を予防するためには、風邪を引いている患者にマスクをさせましょう。
風邪を引いている患者にマスクをさせることで、まず、風邪のウイルスが飛び散るのを防ぎます。
そして、「咳エチケット」で、咳をする時に手で口を押さえないようになるので、ドアノブなどにウイルスが付着するのを予防できるのです。
マスクは風邪の予防になりますが、健康な人がマスクをしてもそこまで予防効果は高くありません。
ウィルスは 1 ミリの 10 万分の 1 から 1 万分の 1 という 大きさで、ふつうの顕微鏡では小さすぎてみえないほどです。 食中毒などを起こすような細菌と比べてもはるか に小さく、ほとんどのマスクを通過してしまう超微細 な生物です。
(引用元:臨床検査情報誌「四葉のクローバー」第33号 桐生厚生総合病院 中央検査部)(PDF)
そのため、健康な家族がマスクをするよりも、感染者にマスクをさせたほうが、家族内感染の予防効果は高くなるのです。
マスクが最も効果を発揮するのは咳やくしゃみのある人がマスクをつけた場合です。風邪やインフルエンザ患者は1回の咳で約10万個、1回のくしゃみで約200万個のウイルスを放出すると言われています。そこで、患者がマスクをつけることでこれらを含んだしぶきによる周囲の汚染を減少させることができるのです。
(引用元:マスクの効果と正しい使用方法 感染制御室 自治医科大学附属さいたま医療センター)
だから、呼吸状態が悪く、マスクをつけると息苦しいという場合以外は、風邪を引いている本人に、家の中でもマスクを着用させるようにしましょう。
看病する人は1人に限定する
風邪の家族内感染を予防するためには、患者の看病をする人は1人に限定しましょう。
看病する人を1人に限定することで、万が一家族内感染が起こった時でも、被害を最小限に抑えることができます。
1人の患者を、家族みんなで代わるがわるに看病していたら、みんなで一斉に感染して、家族全員で寝込むことになる可能性があります。
家族全員が風邪で寝込むなんて、最悪の事態ですよね。
そうならないために、看病する人は1人に限定しましょう。
1人で看病するのは負担がかかりますが、家族内感染を予防して、万が一の被害を最小限にするには、これが一番良い方法なのです。
定期的な換気をする
家族内に風邪を引いている人がいたら、室内を定期的に換気しましょう。
窓を開けて室内の空気を入れ替えることで、室内のウイルスの量を減らして、感染のリスクを下げることができます。
特に、患者の寝室はこまめに窓を開けて換気をすると良いでしょう。
一方、人が室内にいる場合の 快適な換気条件は、容積が5×3×2.5mの1人用個室であれば1時間に2回の空気の入れ換えで、4人部 屋であれば1時間に3回で十分ということになり、居住性、熱効率の観点からは、換気回数をただ増やせ ばよいということにはならないと考えます。
(引用元:日本感染症学会 – 施設内感染対策事業 – 施設内感染対策相談窓口) (PDF)
一般的な寝室の広さなら、1時間に2回程度の換気をするとインフルエンザの感染拡大の予防効果があるということです。
24時間ずっと30分ごとに換気をするのは、さすがに無理だと思うので、できる範囲で換気をするようにしてください。
アルコール消毒をする
風邪の家族内感染を予防するためには、アルコール消毒をしましょう。
風邪やインフルエンザのウイルスは、アルコールが有効です。
風邪やインフルエンザの感染経路は飛沫感染ですが、接触感染でうつることも多いです。
ウイルスが手に付着して、そのウイルスが口から体内に入ることで感染します。
ですから、手洗いの後や食事前、そのほか色々なタイミングで、手のアルコール消毒をしておきましょう。
これは、患者も家族もやっておくべき予防方法です。
インフルエンザウイルスにはアルコール製剤による手指衛生も効果があります。
(引用元:インフルエンザQ&A|厚生労働省 )
また、ドアノブやテレビ・エアコンなどのリモコン類などもアルコール消毒をしておくと、接触感染をを防ぐことができます。
ティッシュなどのゴミにも気を付ける
家族内感染を予防するためには、ティッシュなどのゴミの処理にも細心の注意を払ってください。
使い終わったティッシュから、家族内感染が起こることもあります。
鼻をかんだティッシュや、痰が付着したティッシュは、風邪やインフルエンザのウイルスがウヨウヨいます。
患者が使っていたマスクも同様ですね。
そして、もし看病する人が、そのティッシュやマスクを捨てるために、素手で触ったら、手にたくさんのウイルスが付着することになるのです。
ですから、使い終わったティッシュやマスクを捨てる時には、素手で触らないように気を付け、捨てた後は手洗いをして、アルコール消毒をしておくようにしましょう。
家族内感染を予防する期間
風邪の家族内感染を予防するための対策は、発症後から最低でも5日間は続け、解熱した後も3日間は対策を続けるようにしましょう。
風邪のウイルスが患者から排出されるのは、発症してからです。
潜伏期間には排出されません。
そして、熱が下がった後も、体内にウイルスは残っており、おおよそ3日間は排出していると考えたほうが良いです。
インフルエンザは学校安全保健法で出席停止の措置が取られますが、インフルエンザの出席停止期間は、以下のように定められています。
インフルエンザ
(学校)発症した後五日を経過し、かつ、解熱した後二日を経過するまで インフルエンザ
(保育所、幼稚園)発症した後五日を経過し、かつ、解熱した後三日を経過するまで
なぜインフルエンザの出席停止期間が定められているかというと、その期間はウイルスを排出していて、周囲の人にうつす可能性があるからですよね。
ですから、家族内感染を予防する期間はこれにならっておくと安心です。
これはインフルエンザの期間ですが、インフルエンザではなく風邪の場合でも、同じ期間は予防対策をしておくと良いでしょう。
ちなみに、インフルエンザの場合、タミフルなどで治療をしないと、ウイルスが体内に残る期間が長くなることがわかっていますので、注意が必要です。
「発症後のインフルエンザウイルスの残存率」インフルエンザの家庭内感染と学校感染 日本臨床内科医会インフルエンザ研究班 廣津医院 廣津伸夫(PDF)
患者本人のためにも、家族内感染を予防するためにも、インフルエンザに感染したら、早く病院を受診して、治療を受けましょう。
まとめ
風邪やインフルエンザの家族内感染の予防対策を12個まとめましたが、いかがでしたか?
家族内感染が起こって、子どもに風邪がうつると本当にかわいそうですし、看病役となることが多いママが感染してしまったら、ママ本人も辛いですし、子どもにも迷惑が掛かってしまいます。
ご紹介した12個の対策をきっちり行って、家族を、そしてあなた自身を風邪から守るようにしましょう。
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