翌朝までに治す!寒気?風邪かな?と思った時の鉄板テク4つとダメ押し策9つ

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翌朝までに風邪をなおす方法

[著者: 平野雅子 (看護師 /保健師).    more.. ]

翌日には絶対に休めない用事があるのに、風邪を引いてしまったら、本当に困りますよね。

明日、重要な商談がある、テストがある、勝負デートがある。

そんな時に風邪で寝込むことはできません。

「風邪を引いたかな?」と思ったら、そこからはスピード勝負です。

風邪のひき始めの症状を見逃さずに、正しい対処をすれば、翌朝には風邪を治すことも可能です。

風邪のひき始めには、まずは最低でも次の4つのことは絶対にやってください。

あたりまえ!と思われるかも知れませんが、「あたりまえ」になるくらい日本で共有されている王道の知恵です。

鉄板テク4つ

  1. 体を温める
  2. 水分を補給する
  3. 葛根湯を飲む
  4. とにかく寝る

もし、余裕があれば、次の9つのダメ押し策をすれば、さらに早く治るでしょう!

ダメ押し9策

  1. ぬるめのお風呂に入る
  2. はちみつジンジャーティーを飲む
  3. 体を温めて消化に良い食事をする
  4. 部屋の湿度を上げる
  5. 鼻うがいをする
  6. 頻回にうがいをする
  7. ビタミンCを大量に摂取する
  8. 栄養ドリンクを飲む
  9. ニンニクを食べる

これで翌朝には風邪を治して、重要な用事に万全の状態で臨むことができるはずです。

風邪のひき始めはスピード勝負

風邪のひき始めはスピード勝負

 風邪のひき始めは、スピード勝負です。

風邪のひき始めの症状を見逃さずに、風邪の超初期段階で正しい対応をしておくと、風邪を悪化させずに素早く治すことができるのです。

風邪は体内にウイルスが侵入し、ウイルスが増殖することで発症する病気です。

ウイルスがたくさん増殖すれば、それだけ風邪の症状は悪化します。

実際、1つのウイルスが感染すると8時間後には100個に増殖し、16時間後には一万個に、24時間後には百万個にまで増加します。
(引用:感染症について | 浜松医療センター )

100個のウイルスを排除するのと、100万個のウイルスを排除するのでは、難易度がまったく違いますよね。

ウイルスが体内に侵入してすぐの段階、つまり増殖する前の段階で、ウイルスを排除できれば、風邪は悪化せずにすぐに治ります。

だから、風邪のひき始めは、その症状を見逃さずに素早く正しい対処をすることが大切なのです。

風邪のひき始めの症状

風邪のひき始めの症状

風邪のひき始めの症状は、「おかしいな?」という違和感です。

いつもとは体調が少し違うという違和感を感じたら、それが風邪のひき始めです。

喉が痛い、くしゃみが出る、鼻水が出るなどの明らかな症状が出始めたら、その時にはもうすでに風邪をしっかり引いてしまって、早く治すのが難しい状態なのです。

おかしいな?と思ったら、もう風邪のひき始め

風邪のひき始めの症状は、違和感です。

風邪のひき始めの症状は、違和感です。

体調面で、「あれ?ちょっとおかしいな」と思ったら、風邪をひき始めているサインなのです。

次にような違和感・症状を感じたら、風邪のひき始めの可能性があります。

  • 体がだるい
  • いつもよりも疲れを感じる
  • 肩や首のコリがいつもよりも辛い
  • 肩から背中にかけてこわばりを感じる
  • 喉に違和感がある
  • 少し寒気がする

このような症状は、風邪の超初期症状、つまり風邪のひき始めのひき始めに出てくるものです。

このような症状が出ている時点では、風邪のウイルスは体内に侵入しているものの、そこまで増殖していませんから、この時点で対処すれば、翌朝にはスッキリ治る可能性があります

症状が出ている時は風邪をしっかり引いてます

一般的に風邪のひき始めとされる症状が出ている時には、もう体内でウイルスが増殖していて、風邪をしっかり引いている状態の可能性が高いです。

よく言われる風邪のひき始めの症状には次のようなものがあります。

  • 喉が痛い
  • くしゃみが出る
  • 鼻水が出る
  • 頭が痛い
  • 熱が出る

このような症状は、ある程度ウイルスが増殖しないと出てきません。

ウイルスがすでに増殖してしまったら、風邪を治すには時間がかかります。

ですから、これらの症状が出てきてから対処するのでは遅いのです。

風邪を早く治すためには、まずは風邪のひき始めに感じる症状・違和感に気づかなくてはいけません

これだけは絶対にやるべき風邪のひき始め鉄板テク4つ

風邪のひき始めには、体を温めて、体温を高く保つようにしましょう。

少しでも早く風邪を治すためには、次の鉄板テク4つを実践しましょう。

鉄板テク4つ

  1. 体を温める
  2. 水分を補給する
  3. 葛根湯を飲む
  4. とにかく寝る

風邪を早く治したいなら、絶対にこの4つを実践して下さい。

しかも、今すぐにです。

最初に説明したように、風邪のひき始めはスピード勝負ですから、いかに早く正しい対処法を実践するかが鍵なのです。

体を温める

体を温めて、体温を高く保つようにしましょう。

風邪のひき始めには、体を温めて、体温を高く保つようにしましょう。

体温が高いと、ウイルスが増殖しにくくなり、免疫力も上がって、ウイルスを早く排除できるのです。

体を温めるには、次のことをすると良いでしょう。

  • 入浴する
  • 温かい飲み物を飲む
  • しっかり着込む
  • 布団を多めにかける
  • 必要時は湯たんぽなどを使う
  • 室温を高めに保つ

このようなことをして体を温めると、風邪を早く治すことができます。

体温が上がると、マクロファージがより活性化され、ウィルスを退治する力が強くなります。ウィルスは体温が35~36℃の状態を好みますが、発熱でそれ以上の体温になると増えなくなってきます。
(引用元:なるほど栄養学~ 免疫力UPで風邪・インフルエンザをはねかえそう~ ニュースレター(機関紙) | 海外医療情報 | JOMF:一般財団法人 海外邦人医療基金)

体温が3536℃だと、ウイルスがどんどん増殖していくんですね。

一般的な日本人の平熱は36.8℃前後とされていますので、ウイルスが好む3536℃は、平熱よりは低めになります。

だから、体が冷えると、風邪を引くことが多いんですね。

体を温めて、体温を37℃前後まで温めるようにすると、ウイルスは増殖しにくくなるので、風邪が悪化することなく、早く治すことができます。

また、体温が高く保つと、白血球の一種であるリンパ球が増えて活性化するので、免疫力がアップします。

水分補給をする

水分補給をする

風邪を早く治すためには、しっかり水分補給をしましょう。

水分補給をして、体を潤しておくと、喉や鼻の粘膜でウイルスが増殖しにくくなります。

鼻や喉はウイルスが増殖しやすい部位であり、ウイルスがそれ以上体内に入らないようにするための関所となる部位です。

鼻や喉の粘膜には、細かい毛のような線毛(せんもう)がビッシリとついていて、それが活発に動くことで、ウイルスを体外へ排除してくれます。

でも、体内が脱水気味になると、鼻や喉の粘膜が乾燥し、繊毛の動きが悪くなります。

そこで、ウイルスが鼻や喉にとどまり増殖しやすくなるのです。

さらに、粘膜が乾燥していると、炎症が起こりやすくなりますし、もともとウイルスは乾燥した環境を好むので、増えやすくなります。

鼻や喉の免疫力をアップさせるために、水分補給が必要なのです。

さらに、先ほど言ったように、風邪のひき始めには体温を高く保つ必要がありますが、体温を高く保つと、いつもよりも汗の量が増えます。

また、無意識のうちに体内から蒸発する水分(不感蒸泄)も増えますので、脱水にならないためにも、いつもよりも水分を多めに飲んでおかなくてはいけません

葛根湯を飲む

風邪のひき始めには、葛根湯を飲みましょう。

葛根湯は風邪のひき始めに非常に効果が高い漢方薬で、体を温めて、発汗を促すことで、風邪を早く治す効果があります。

風邪のひき始めに体を温めることの重要性は、先ほど説明した通りです。

葛根湯は体を温める効果があるので、風邪のひき始めにはピッタリの漢方薬なのです。

葛根湯は風邪のひき始めの症状に気づいたら、できるだけ早く飲むと、それだけ効果が高くなります。

葛根湯は、基本的には食前や食間に飲むものですが、早ければ早いほど良いので、もし食後に風邪のひき始めの症状に気づいたら、その時点で飲んでください。

わざわざ食前や食間まで待つ必要はありません。

待っていたら、それだけウイルスに増殖してしまう時間を与えてしまうことになります。

だから、「風邪を引いたかも?」と気づいたら、即、葛根湯を飲むようにしましょう

とにかく寝る

とにかく寝る

風邪のひき始めは、とにかく寝て下さい。

睡眠をしっかりとることで、体の免疫力がアップしますので、ウイルスが増殖する前に体外へ排除することができます。

だから、風邪のひき始めの症状に気づいたら、葛根湯を飲み、水分を補給し、体を温めたら、すぐに寝てください。

白血球のうち、ウィルスを退治する主役はリンパ球です。リンパ球の力は自律神経の働きと連動しており、十分な休養と睡眠などでリラックスしている時に高まります。寝ている間に、身体の中ではリンパ球が増えて免疫力を高めてくれています。

(引用元:なるほど栄養学~ 免疫力UPで風邪・インフルエンザをはねかえそう~  ニュースレター(機関紙) | 海外医療情報 | JOMF:一般財団法人 海外邦人医療基金  )

グッスリ眠ると、自律神経の副交感神経が優位になります。

副交感神経が優位になると、白血球の一種であるリンパ球が増えるので、免疫力が高まるのです。

風邪のひき始めにウイルスを排除するには、リンパ球の働きが重要になります。

グッスリ寝ると、リンパ球が活発に働いて、風邪を翌朝までに治すことも可能になります。

翌朝までに風邪を治したいなら、葛根湯を飲み、水分を補給し、体を温めたら、そのままベッドに直行してグッスリ寝るようにしましょう。

風邪のひき始めにやっておきたいダメ押し策9つ

風邪のひき始めにやっておきたいダメ押し策9つ

風邪のひき始めに、もし余裕があったら次の9つのことをやっておきましょう。

ダメ押し9策

  1. ぬるめのお風呂に入る
  2. はちみつジンジャーティーを飲む
  3. 体を温めて消化に良い食事をする
  4. 部屋の湿度を上げる
  5. 鼻うがいをする
  6. 頻回にうがいをする
  7. ビタミンCを大量に摂取する
  8. 栄養ドリンクを飲む
  9. ニンニクを食べる

先ほど説明した鉄板テク4つに加えて、さらにこのダメ押し策9つをやっておけば、翌朝までに風邪が治る可能性が高くなります。

ぬるめのお風呂に入る

ぬるめのお風呂に入る

風邪のひき始めには、ぬるめのお風呂に入るようにしましょう

入浴することで、体を温めることができますし、免疫力をアップさせることができます。

お風呂の温度は季節によっても多少異なりますが、3839℃がおすすめです。

ぬるめのお湯でも15分程度入浴すれば、体をしっかり温めることができます。

しかも、熱めのお湯に短時間入るよりも、体が冷えにくく、体温が高い状態が長く続くのです。(参考:【入浴で実験】ぬるめvs熱め体温の変化 | はぴばす | 株式会社バスクリン)

また、熱いお湯で入浴すると、交感神経が優位になりますが、ぬるめのお湯で入浴すると副交感神経が優位になります。

体温を高く保つこと副交感神経を優位にすることは、どちらも免疫力をアップさせるには必要なことです。

はちみつジンジャーティーを飲む

はちみつジンジャーティーを飲む

風邪のひき始めには、はちみつジンジャーティーを飲みましょう。

ハチミツもショウガも、風邪のひき始めには効果のある食材です。

風邪のひき始めには、十分に水分補給をする必要がありますが、はちみつジンジャーティーで水分補給をすると、風邪が早く治る可能性が高くなります。

はちみつには炎症を抑える効果に加えて、殺菌作用があります。

風邪のひき始めに喉に違和感を感じている場合、喉で炎症が起こりかけている可能性があります。

その時点で、炎症を抑えるはちみつを摂ると、炎症が悪化する前に治すことができます。

ショウガは体を温める効果があります。

ショウガを加熱、または乾燥させると、ショウガオールという成分が生成されます。

ショウガオールは体を温める作用があるので、体温を高く保つのに役立ちます。

だから、はちみつジンジャーティーは風邪のひき始めにはぜひ飲んでもらいたい飲み物なんです。 

はちみつジンジャーティーの作り方

 

  1. 1カケのショウガをスライス、またはすりおろす
  2. 鍋にショウガと水を入れて、火にかける
  3. 23分沸騰させる
  4. ティーバッグを入れたティーカップにお湯を注ぐ
  5. はちみつをお好みの量入れて混ぜれば完成

もし、寝る前にカフェインを少しでも摂ると、眠れなくなってしまうというタイプの人は、紅茶ではなく、お湯でもOKです。

お湯+ショウガ+はちみつですね。

私の場合は、もっと簡単にはちみつジンジャーティーを作ります。

 

まず、カップに市販のしょうがパウダーを入れます。そこへ紅茶のティーバッグと、はちみつ、砂糖をいれて、お湯をそそいでかき混ぜるだけです。

 

それぞれの量は適当ですが、はじめはしょうがを少な目にして調整するといいと思います。

 

(「看護ワールド」編集部 山口)

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体を温めて消化に良い食事をする

体を温めて消化に良い食事をする

風邪のひき始めに食欲がない場合は、無理に食事をする必要はありません。

ただ、食欲がある時には、体を温めてくれて、消化に良い食事をすると良いでしょう。

体を温める食材には、ショウガや唐辛子などがありますが、ショウガは先ほどの、はちみつジンジャーティーで摂取できますし、唐辛子は風邪のひき始めで弱っている胃腸には刺激が強すぎるのでおすすめできません

こういう場合、野菜を柔らかく煮込んだ温かいスープなどがおすすめです。

スープの具材には、緑黄色野菜を使うことをおすすめします。

緑黄色野菜は、体内でビタミンAに変わるβカロテンが豊富に含まれています。

ビタミンAは皮膚や粘膜を正常に保つ作用があるので、鼻や喉の粘膜を守ってくれる効果が期待できます。

風邪のひき始めには、「抵抗力をつけないと!」と思って、肉類や脂っこいもの、カロリーの高いものを食べようとする人がいますが、それらの食事は避けた方がよいです。

肉類や脂っこいもの、カロリーの高いものは消化に時間がかかります。

風邪のひき始めに「野菜スープを煮込む余裕がない」、「作ってくれる人もいない」という、あなたのために、コンビニやスーパーで買えるおすすめの食べ物をご紹介します。

風邪のひき始めのオススメ
  • インスタントのポタージュスープ
  • インスタントの豚汁
  • 冷凍の煮込みうどんや、かき玉うどん
  • 雑炊やおかゆ
  • 1人用の鍋物(チゲ鍋はNG

これらのものは消化に良く、体を温めてくれるので、風邪のひき始めにはピッタリの食べものです。

風邪のひき始めは、ウイルスを排除するためにエネルギーを使うべきで、消化にエネルギーを使っている場合ではないのです。

さらに、消化に時間がかかるということは、胃腸に負担をかけることになります。

腸管免疫系は最も大きな免疫系である。すなわち、免疫系全体の60%の細胞や抗体から構成されている。(引用元:食生活と腸管免疫・アレルギー 東京大学大学院農学生命科学研究科教授 上野川修一 一般社団法人全国発酵乳乳酸菌飲料協会 はっ酵乳、乳酸菌飲料公正取引協議会)

腸には免疫細胞や抗体の60%が集まっていますが、胃腸に負担をかければ、この免疫機能を低下させることになるので、免疫力が弱くなってしまいます。

ですから、風邪のひき始めには消化に良いものを食べるようにしましょう。

部屋の湿度を上げる

部屋の湿度を上げるphoto: www.yourbestdigs.com

風邪を早く治すためには、部屋の湿度を上げましょう

湿度が高い環境では、ウイルスが増殖しにくくなるので、加湿器などを用いて、部屋の湿度を50%以上に保ちましょう。

ウイルスは乾燥した環境を好みますので、乾燥した環境ではどんどん増殖します。

でも、高湿度の環境ではウイルスは生存しにくくなるのです。

インフルエンザの生存率(Harper,G,J.:Airborne micro-organisms: survival tests with  four  viruses. J.Hyg.Camb.,59;479~486,1961)
出典:東京都感染症情報センター » インフルエンザニュース1999年5号

部屋の湿度を上げておけば、室内のウイルスを減らすことが出来るだけではなく、あなたの鼻や喉の粘膜を潤すことができるので、体内でのウイルスの増殖を抑えられます。

部屋の湿度を上げるためには、加湿器を使うと簡単ですが、加湿器を持っていな人は、洗面器や鍋に熱湯を入れて、部屋に置いておくだけでも、蒸気で湿度を上げることができるのでおすすめです。

鼻うがいをする

鼻うがいをすると、鼻の粘膜に付着したウイルスを洗い流すことができる

風邪をひき始めに鼻うがいをすると、鼻の粘膜に付着したウイルスを洗い流すことができるので、増殖する前にウイルスを排出することができます。

鼻うがいは鼻から水を吸い込んで、口からその水を出すだけです。

鼻から水を吸い込むというと、痛いと思うかもしれませんが、それは真水だからです。

真水は体内の水分と塩分濃度が違うため、浸透圧の差で鼻がツーンとするのです。

ですから、体液と同じ塩分濃度の生理食塩水を使えば、痛みはありません。

生理食塩水は薬局で購入しても良いですが、自分で作ることもできます。

1リットルの水に9グラムの塩を入れて、しっかり溶かせばOKです。

洗面器などに生理食塩水を入れて、片方の鼻を指で閉じてもう片方の鼻から生理食塩水を吸い込むようにしましょう。

また、鼻うがい用の洗浄液+容器が市販されているので、それを使うと、さらに簡単に鼻うがいができます。

ハナクリーンS(ハンディタイプ鼻洗浄器)

頻回にうがいをする

風邪のひき始めには、頻回にうがいをしましょう。

風邪のひき始めには、頻回にうがいをしましょう

うがいをすれば、喉に付着したウイルスを洗い流すことができます。

また、喉の粘膜を潤すこともできます。

侵入したウイルスは上気道(喉と肺の入り口の間の管)の粘膜に付着し、約20分で細胞の中に入り込みます。引用元:感染症について | 浜松医療センター

喉の粘膜に付着したウイルスは20分で細胞内に取り込まれてしまうので、うがいだけで全てのウイルスを洗い流すことは不可能です。

それでも、頻回にうがいをすることで、体内に取り込まれるウイルスを、できるだけ少なくすることができます。

さらに、喉の粘膜を潤すことができるので、乾燥を好むウイルスが増殖しにくい環境を作ることができるのです。

風邪のうがいというと、イソジンのうがい薬を使う人もいますが、これはあまり意味がなく、かえって逆効果であることが京都大学の研究でわかっています。

水うがいで風邪発症が4割減少

多変量解析で群間のばらつきをそろ えると、水うがいをした場合の発症確率はうがいをしない場合に比べて 40%低下することにな る。一方ヨード液うがいでは 12%の低下にとどまり、統計学的にも意味のある抑制効果は認めら れなかった。(引用元:水うがいで風邪発症が4割減少 (PDF) 京都大学環境安全保健機構 健康管理部門/健康科学センター | Kyoto University Health Service)

うがいの予防効果は、水でうがいした方が、イソジンのうがい薬でうがいするよりも、効果が高いという研究結果が出ています。

これは、イソジンのヨード液が、喉の常在菌を殺菌することで、風邪のウイルスが侵入しやすくなったり、喉の粘膜を傷害したりするからではないかと研究チームは推測しています。

ですから、風邪のひき始めは頻回のうがいは必要ですが、うがい薬を使うのではなく、水でうがいをするようにしてください。

ビタミンCを大量に摂取する

ビタミンCを大量に摂取する

風邪のひき始めは、白血球を活性化するために、ビタミンCを大量に摂取しましょう

白血球はビタミンCをたくさん含んでいますので、体内のビタミンCが不足すると、白血球の働きが低下してしまいます。そうすると、風邪は一気に悪化してしまいます。

血液中の白血球やリンパ球はビタミンCを多く含み、細菌が侵入してくると戦ったり、ウイルスに攻撃したりしてからだを守り抵抗力をつけます。不足すると免疫力や解毒力が弱くなりかぜをひきやすくなります。(引用元:ビタミンC|一般社団法人新居浜市医師会

 白血球を活性化するためにも、ビタミンCを大量に摂取しておくと良いでしょう。

ビタミンCはサプリメントからも摂取できますが、サプリメントは吸収率がやや低いので、できれば野菜や果物から、ビタミンCを摂取することをおすすめします。

栄養ドリンクを飲む

栄養ドリンクを飲んでおくと、早く風邪を治すのに役立ちます。

風邪をひき始めの症状・違和感が出てきたら、栄養ドリンクを飲んでおくと、早く風邪を治すのに役立ちます。

風邪のひき始めには、体を温める効果がある栄養ドリンクを飲むことをおすすめします。

これらの栄養ドリンクは、風邪に効果がある生薬(漢方)が含まれているので、風邪を早く治すに役立ちます。

これらの栄養ドリンクは、カフェインは含まれていませんが、栄養ドリンクの中にはカフェインが含まれているものがあります。

カフェインが含まれている栄養ドリンクを飲んでしまうと、風邪のひき始めに最も大切な睡眠を妨げる可能性があるので、カフェインが含まれている栄養ドリンクは避けてください

ニンニクを食べる

ニンニクを食べる

風邪のひき始めには、ニンニクを食べるのもおすすめです。

ニンニクには免疫力を高める作用や体を温める作用があるのです。

ニンニクの独特の臭いは、アリシンという成分によるものです。

アリシンには抗ウイルス作用があるので、体内での風邪のウイルスの増殖を防いでくれます。

ニンニクには、アミノ酸の一種であるアリイン(alliin)が1%含まれ、アリナーゼという酵素によってアリシン(allicin)に転換され、独特のニンニク臭を発します。 アリシンは抗微生物、抗ウィルス、抗酸化剤効果に重要な役割を示していることが明らかになっています。
(引用元:ニンニク コレステロール低下や心臓病、がん予防まで米国では安価なハーブとして医療関係者も注目 NPO法人日本食品機能研究会)

また、アリシンを加熱すると作られる「スコルジニン」という成分は、血行を促進して体を温める作用があります。

アリシンには抗ウイルス作用以外に、強い殺菌作用もあります。

アリシンは生のニンニクの方が含有量が多いのですが、生のままだと殺菌力が強すぎて、腸内細菌を殺菌してしまい、腹痛や下痢を起こすことがあります。

そのため、風邪のひき始めにはニンニクは加熱して食べるようにしましょう

加熱すれば、アリシンの作用も弱くなり、腹痛や下痢の心配もありません。

さらに、スコルジニンも一緒に摂ることができます。

おすすめのレシピは、ニンニクのホイル焼きです。

アルミホイルをお椀のように成型して、そこにニンニクを入れ、オリーブオイルをひたひたになる程度入れて、塩を一つまみ振りかけてオーブントースターで焼くだけです。

焼肉屋さんでよく見かけるメニューですよね。

ホクホクして美味しいですので、風邪のひき始めにはぜひ試してみてください。

風邪のひき始めに風邪薬は無意味

風邪のひき始めに風邪薬は無意味

風邪のひき始めに市販の風邪薬を飲んでも、風邪を早く治すことはできません

ハッキリ言えば無意味ですし、飲まないほうが早く治る可能性すらあります。

風邪のひき始めは、「いかにウイルスの増殖を抑えるか」がポイントになります。

そのために、体を温めたり、水分を補給したり、睡眠をとったりして、体の免疫力を上げるのです。

しかし、風邪薬には免疫力を上げる効果はありません。抗ウイルス作用もありません。

ですから、風邪のひき始めに風邪薬を飲んでも早く治すことはできないのです。

風邪薬は、風邪を早く治すためのものではなく、基本的に「風邪の辛い症状を和らげるためのもの」です。

頭痛や発熱を和らげるための解熱鎮痛成分や、鼻水や咳を止めるための成分、喉の炎症を抑えるための成分は入っていますが、免疫力を上げたり、ウイルスを撃退するための成分は入っていません。

もし、風邪のひき始めに風邪薬を飲んでしまったら、せっかく体を温めても、解熱効果ですぐに体温が下がってしまって、ウイルスが増殖しやすくなるという恐れもあります。

つまり、風邪のひき始めに風邪薬を飲む必要はありませんし、むしろ飲まないほうが良いでしょう。

風邪のひき始めには、風邪薬ではなく、体を温めて免疫力を上げる効果がある葛根湯を飲むべきです。

まとめ

風邪のひき始めの症状と、絶対にやるべき鉄板テク4つ、やっておきたいダメ押し策9つをまとめましたが、いかがでしたか?

風邪のひき始めは、スピード勝負です。

いかに風邪の超初期症状である体の違和感に早く気付くかが勝負の分かれ道になります。

喉の痛みや鼻水、頭痛などの風邪の典型的な症状が出てからでは遅いです。

翌朝までに治すなら、超初期症状が出た段階で、やるべき対処法をすぐに実践しなければいけません。

早ければ早いほど、体内のウイルスの数は少ないので効果は高いですよ!

update: 2018/03/16

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