[著者: 平野雅子 (看護師 /保健師). more.. ]
看護師の白衣とナースシューズは、実用性とおしゃれ、どちらを重視していますか?
貸与がなく、自分で用意しなければいけない職場の場合、どんなことに気を付けて選べば良いか、悩んでしまいますよね。
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また職場から貸与される場合も、白衣はいろいろなバリエーションから選べることもあるので、どんなタイプの白衣を選ぶべきなのか迷うのではないでしょうか?
白衣はワンピースタイプ、パンツスタイル、スクラブタイプの3種類がありますが、次の4ポイントに注意して選びましょう。
- 透けないこと
- 適切な色であること
- 通気性が良いこと
- 着心地が良く動きやすいこと
ナースシューズは、スニーカータイプとサンダルタイプの2種類があります。
選ぶ際は、以下の4ポイントに留意してください。
- 疲れにくいこと
- 動きやすいこと
- 防臭効果があること
- 足を守ってくれること
この4ポイントを考慮して、ナースシューズを選ぶと、ナースシューズ選びに失敗することはないはずです。
看護師の白衣の種類と選ぶ基準、ナースシューズの種類と選ぶ基準を知って、あなたに合った白衣とナースシューズを選びましょう。
職場によっても選ぶ基準は変わりますので、注意してくださいね。
看護師の白衣はどれが良い?
看護師の白衣は、ワンピースタイプ、パンツスタイル、スクラブタイプの3種類があります。
この3種類の中から、次の4ポイントを考慮して、選びましょう。
- 透けないこと
- 適切な色であること
- 通気性が良いこと
- 着心地が良く動きやすいこと
この4つに注意すれば、白衣選びに失敗することはないでしょう。
白衣の種類
看護師の白衣には、主に次の3つのタイプがあります。
- ワンピースタイプ
- パンツスタイル
- スクラブタイプ
それぞれのメリット・デメリットを確認しておくと、あなたにはどれがピッタリなのかがわかると思います。
ワンピースタイプ
参考:マシュマロツイル 配色パイピングワンピース by ナースリーオンラインショップ
看護師の白衣と言えば、ワンピースタイプを思い浮かべる人が多いと思います。
最近は、パンツスタイルに押され気味ではあるものの、「白衣の天使=ワンピース」というイメージは、まだまだ世間一般に根付いています。
- 女性らしくかわいらしいイメージになる
- 高齢の患者からも、一目で看護師と認識してもらえる
- おしゃれを重視できる
- 動きにくい
ワンピースタイプはかわいいのですが、どうしても動きにくいというデメリットがあります。
ワンピースタイプの白衣が少なくなってきたのは、この動きにくさが原因ですね。
パンツスタイル
参考:レディスジャケット BC2206 by ナースリーオンラインショップ
- 動きやすい
- 襟元などデザインでかわいさ&おしゃれ感を出せる
- おしゃれ感はワンピースには劣る
パンツスタイルの白衣は襟(えり)の有無や形、ポケットの位置などのデザインで、印象が大きく変わりますので、かわいらしさを出すこともできますし、カッコよさを出すこともできます。
それになんと言っても、動きやすいことが最大のメリットです。
緊急時に急いで病棟を走る時も、ベッドに上がって移動介助をする時も、パンツスタイルならスムーズです。
スクラブタイプ
参考:男女兼用綿混カラースクラブ 【アンファミエ infirmiere】
近年は、スクラブタイプの白衣も増えてきています。
スクラブタイプの白衣とは、オペ室の看護師が着ているようなユニフォームのことです。
アメリカの医療ドラマの看護師が着ているユニフォームを思い浮かべると、わかりやすいかもしれません。
- 動きやすい
- 着心地が良い
- 患者に安心感を与えられる
- 色や柄のデザインが豊富
- 下着が透けにくい
- 医師なの看護師なのか、患者から分かりにくい
- 看護師の白衣として認めていない職場もある
スクラブタイプの白衣は、現場で着用している看護師からも好評で、ここ5年ほどで急速に普及してきていています。
白衣の医療職者を見ると、緊張して血圧が上がってしまう「白衣高血圧症」の患者には、スクラブタイプの白衣の看護師は安心感を与えることができます。
ただ、患者の中にはワンピースタイプなど典型的な看護師の姿を見ることで、安心する人もいます。
そういう患者にとっては、医師と看護師の見分けがつきにくいスクラブタイプの白衣は、あまり安心感を与えるものではないので、スクラブタイプの印象は一長一短なのかもしれません。
スクラブタイプは日本ではまだまだ新しい白衣タイプになります。
クリニックや個人病院、介護施設などでは、看護師のユニフォームとして認められていないこともありますので、スクラブタイプを選ぶ時には職場に一度確認したほうが良いでしょう。
看護師の白衣を選ぶ基準
看護師の白衣を選ぶ時には、次の4つのポイントを考慮して選びましょう。
- 透けないこと
- 適切な色であること
- 通気性が良いこと
- 着心地が良く動きやすいこと
この4つのポイントに注意すれば、白衣選びに失敗せずに済むはずです。
透けないこと
看護師の白衣を選ぶ時には、とにかく透けないことが大切です。
看護師が白衣に関する悩みの中で、一番多いものが「下着が透けること」ではないでしょうか?
下着が透けないためには
- 素材
- デザイン
- 色
が大切です。
近年は白衣の素材の研究が進められていて、防透性がある透けない素材の白衣が出ています。
また、ペラペラの素材ではなく、少し厚みが合ってしっかりした素材を選ぶと、下着の線が出にくくなります。
体にフィットしたデザインよりも、ゆとりのあるデザインを選ぶと、下着の線が出にくく、透けにくくなります。
透けないことを重視するなら、白色の白衣は避けましょう。
白はどうしても透けやすいので、濃い色のスクラブを選ぶと安心です。
透けない白衣を選べば、もうベージュの下着をつける必要もないですし、下着の線を気にする必要もないのです。
かわいい下着を着れば、気分も上がります。
透けないためとは言っても、毎日ベージュの下着をつけるのは、女性としてはちょっと憂鬱です。
だから、女性の看護師にとって、透けない白衣を選ぶことはとても重要なポイントなのです。
適切な色であること
看護師の白衣は色も大切です。
白衣の色は外見の印象を大きく変えるものですので、白衣を選ぶ時には色にこだわりましょう。
白以外はNGという職場もありますが、ピンクや水色もOKという職場もありますし、スクラブならたくさんのバリエーションの色から白衣を選ぶことができます。
白衣の色は、先ほども説明したように、下着が透けるかどうかに大きくかかわるものです。
また、どんな印象に見せたいかによっても選ぶ色は異なります。
ピンクは「女性らしさ」や「かわいらしさ」を重視の人におすすめですし、ネイビーなら「シャープ」に見えるので、ぽっちゃり気味の人におすすめです。
スクラブOKで色の指定がない職場なら、複数の色の白衣を用意して、その日の気分で色を選ぶのも良いと思います。
通気性が良いこと
看護師の白衣は通気性も重視してください。
勤務中は汗をたくさんかきますので、通気性が良くて、速乾性があるタイプの白衣でないと、汗でいつまでもジメジメして気持ち悪いですし、汗の臭いの原因になります。
白衣を選ぶ時には、通気性が良く、汗をかいてもすぐに汗を吸収して、すぐに乾く素材のものを選ぶようにしましょう。
汗の臭いが気になる人は、抗菌・制菌加工がある白衣を選ぶと安心です。
着心地が良く動きやすいこと
看護師の白衣は着心地が良いことも重要です。
看護師の白衣は、1日8時間も着ています。2交替制の夜勤なら、16時間以上も着ることになります。
長時間着る白衣は、肌触りが良く、着心地が良いものを選ばないと、白衣がストレスになるので、気をつけましょう。
また、動きやすさも大切です。
特に、動きが激しい職場で働く看護師は、しゃがんだり、足を開いたり、急いで動いたりしても、スムーズに動けるような伸縮性のあるストレッチ素材のものを選ぶと良いでしょう。
ナースシューズはどれが良い?
photo: https://www.nursery.co.jp/products/13326
ナースシューズは、スニーカータイプかサンダルタイプの2種類があります。どちらを選ぶ場合も、次の4つに注意してナースシューズを選びましょう。
- 疲れにくいこと
- 動きやすいこと
- 防臭効果があること
- 足を守ってくれること
この4つに注意すれば、納得のいくナースシューズ選びができるはずです。
ナースシューズの種類
ナースシューズには、主に2つの種類があります。
- スニーカータイプ
- サンダルタイプ
スニーカータイプとサンダルタイプ、それぞれのメリット・デメリットを確認しておけば、自分にはどちらが合っているのかがわかると思います。
スニーカータイプ
参考:スポーツフィットズック(フルエアー) 【アンファミエ infirmiere】
ナースシューズの1種類目は、スニーカータイプです。
スニーカータイプのナースシューズのメリットとデメリットには、次のようなものがあります。
- 動きやすい
- 足がしっかり守られている
- 足が蒸れやすい
スニーカータイプは、とにかく動きやすいことが一番大きなメリットです。
急ぐ時でもスニーカーなら、いつでも走り出すことができます。走った時に脱げてしまう心配はありません。
スニーカータイプは動き回る職場、バタバタしている職場で働く看護師におすすめです。
サンダルタイプ
参考:[オキシパス]Aline【アンファミエ infirmiere】
ナースシューズには、サンダルタイプもあります。
サンダルタイプのメリットとデメリットをご紹介します。
- 履いていて楽
- 蒸れにくい
- 動きにくい
サンダルタイプのナースシューズは、履いていて楽ですし、足が蒸れにくいことがメリットです。
ただ、スニーカータイプと違って動きにくいので、ゆとりを持って働ける職場の看護師さんにおすすめです。
もし、サンダルタイプで動きやすさを求めるなら、医療用クロックスをおすすめします。
医療用クロックス(商品名はスペシャリストヴェントといいます)は、アマゾンなどネット通販で購入できますし、実店舗でもけっこう扱っています。
医療用クロックスなら、楽で蒸れにくいというサンダルタイプのメリットがあるのもちろんですが、ベルト部分を踵に持ってくれば、足をしっかりホールドしてくれて、走った時に脱げてしまう心配がありません。
そのため、サンダルタイプのナースシューズのデメリットを軽減することができるのです。
また、医療用クロックスは水だけで大抵の汚れが落ちますし、漂白剤につけてもOK!気になる汚れはすぐに洗浄できます。
材質は柔らかい樹脂で、何度漂白しても生地が痛むこともありませんので、どんどん洗えます。
ナースシューズを選ぶ基準
ナースシューズを選ぶ時には、次の4つを考えて選びましょう。
- 疲れにくいこと
- 動きやすいこと
- 防臭効果があること
- 足を守ってくれること
この4つに注意して選べば、ナースシューズ選びに失敗したり、後悔したりすることはないはずです。
疲れにくいこと
ナースシューズを選ぶ時には、疲れにくいことを重視しましょう。
疲れにくいナースシューズを選べば、勤務後の疲労度を大きく軽減することができるのです。
看護師の仕事は本当に疲れますので、その疲れを少しでも軽減するために、疲れにくいナースシューズを選んでください。
疲れにくいナースシューズの条件は、次の4つです。
- クッション性があるソール
- 足の形に合っている
- 幅広めの形
- 軽い
(1)靴底はクッション性のあるものを選びましょう。
常に動き回っている看護師は、クッション性がない靴底のナースシューズを履いていると、足・足首・膝への負担が大きくなりますので、疲れが倍増します。
(2)また足の形に合っていない靴は、履いているだけで疲れます。
(3)幅が狭く締め付けの強い靴よりも、3~4Eくらいの幅広いナースシューズの方がゆったり履けますので、疲れにくいです。
(4)出来るだけ軽めのナースシューズを選びましょう。
重めのナースシューズは履いているだけで疲れてしまいます。
動きやすいこと
ナースシューズは動きやすいことを重視して選びましょう。
看護師は、緊急時に走らなくてはいけないことがありますが、動きにくいナースシューズだと滑ったり、脱げたりして、スムーズに動けないことがあります。
その場合、患者さんの命に係わることになりますので、動きやすいかどうかは、とても重要なポイントです。
たくさん動かなくてはいけない職場の看護師は、スニーカータイプがおすすめですが、サンダルタイプにこだわりたい人は、踵(かかと)があるタイプのものを選びましょう。
最近は踵あり・なしの両方で履ける2wayタイプのナースシューズも出ていますので、それも良いと思います。
仕事中は踵ありで履いて、休憩中は踵なしにしてリラックスすることが出来ます。
また、「動きやすい」という点に着目すると、ヒールはない方が良いでしょう。
サンダルタイプは厚底でヒールが高くなっているものが多いです。
ヒールがあるナースシューズは、スタイル良く見せることができるというメリットがあるのですが、いざという時に転ぶ可能性があり危険です。
防臭効果があること
ナースシューズは防臭効果があることも大切です。
特に、スニーカータイプのナースシューズを選ぶ時には、防臭効果にこだわりましょう。
ナースシューズを脱いだ瞬間、自分でも「うわ!足くさ!」と思うことがありますよね。
足が臭いのは、頑張って働いて、足に汗をかいた証拠なのですが、それでも足が臭いのは気になります。
自分でも足が臭いと感じるということは、周囲の人はさらに臭いと思っているはずです。
- 勤務後にロッカールームで靴を脱いだ時
- 夜勤中の仮眠時間に、ベッドに横になるために靴を脱いだ時
- 患者さんをベッドからストレッチャーに全介助で移すために、患者さんのベッドに乗った時
靴を脱いだ時に足の臭いが周囲に充満するのは、エチケット・マナーとしてNGですから、防臭効果があって、足の嫌な臭いがしにくいナースシューズを選びましょう。
- 通気性が良いナースシューズを選んでください。通気性が良ければ、シューズの中で足が蒸れませんので、嫌な臭いが発生しにくくなります。
- また、抗菌・制菌作用があると、雑菌が繁殖しにくいのでおすすめです。
足を守ってくれること
ナースシューズは、足を守ってくれるかどうかも重視しましょう。
特に、オペ室やICU、急性期病棟などの看護師さんは、あなたの足を守ってくれるナースシューズを選んでください。
たとえば、オペ室の場合、何かの拍子に使用済みの針やメスなどが足元に落ちてくる可能性があります。
オペ室だけではなく、処置が多い職場はそのような危険がありますね。
使用済みの針が落ちてきて、足に刺さってしまったら、感染のリスクがあります。
それを防ぐためにも、ナースシューズは足をしっかり覆って、あなたの足を守ってくれるものを選ぶようにしましょう。
職場によって白衣とナースシューズを選ぶ基準は変わる
白衣とナースシューズは、職場によって選ぶ基準は変わります。
おしゃれよりも実用性を重視すべき職場は、急性期病院です。
逆におしゃれを重視しても、それほど支障がない職場はクリニックや介護施設です。
あなたがどの職場でどのような仕事をするかによって、どの白衣・ナースシューズを選ぶのかは変わります。
実用性重視の職場
実用性を重視して白衣・ナースシューズを選ぶべき職場は急性期病院です。
また、回復期リハビリテーション病棟や療養型病棟も実用性を重視して、白衣やナースシューズを選びましょう。
白衣 |
パンツスタイル スクラブタイプ |
ナースシューズ | スニーカータイプ |
急性期病院や回復期リハビリテーション病棟、療養型病棟では、たくさん動きますから、実用性重視で動きやすいものが適しています。
おしゃれを重視できる職場
おしゃれを重視できる職場は、クリニックや介護施設、デイサービスです。
これらの職場は、看護師はそこまで動き回らないので、おしゃれを重視したワンピースタイプの白衣やサンダルタイプで少しヒールのあるナースシューズを選んでもOKです。
ただ、介護施設やデイサービスの中には、看護師が積極的に介護業務を行うところがあります。
そのような介護施設やデイサービスでは、おしゃれ重視だとなかなか仕事がはかどりませんので、実用性重視の白衣とナースシューズを選んだほうが良いでしょう。
まとめ
看護師の白衣とナースシューズの種類や選ぶポイントをまとめました。
どんな白衣とナースシューズを選ぶかによって、仕事がスムーズに進むかどうかや、疲労度などが違ってきますので、こだわりを持って選ぶようにしましょう。
実用性重視の白衣でもデザインや色でおしゃれや個性を出すことができますし、髪型や小物類でもおしゃれをすることができます。
看護師のおしゃれな髪型は、「いつものお団子ヘアが大変身!看護師のかわいい髪型かんたん5選」を参考にしてください。
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