おすすめの聴診器はコレ!「聴診器」選びのポイント4つを徹底解説!

看護師は良い聴診器を使いましょう。 看護師の仕事

[著者: 平野雅子 (看護師 /保健師).    more.. ]

看護師の仕事をしていると、聴診器は欠かすことができないものですよね。

  • 「以前使っていたものが古くなったから」
  • 「今までは職場の共有のものを使っていたけど、自分専用のものが欲しくなったから」

などの理由で、聴診器の購入を考えている看護師さんは、どんな聴診器を買おうか迷ってしまうと思います。

聴診器は世界的に有名な「リットマン」のものがオススメですが

  1. 自分にはベル面が必要か
  2. 値段はどのくらいのものが良いのか
  3. 重すぎないか
  4. 色は何色がいいのか

の4つのポイントを考えて選ぶと良いでしょう。

また、診療科によって聴診器に必要な機能が異なります。

「あなたがどの診療科で働いているのか」、「どんなことに聴診器を使うのか」によって聴診器を選ぶのが良いと思います。

どの聴診器にするかを決めたら、カタログ通販かインターネット通販か、あなたに合った方法で購入しましょう。

また、聴診器の使い方をもう一度確認しておくと、いざ使おうと思ったときも戸惑いなく聴診器を使いこなせるはずです。

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聴診器の各部位の名称

聴診器の各部位の名称について。reference:http://welchallyn.jp/academic/assessment/auscultation.html

聴診器の各部の名称を知っていますか?毎日使っていても、聴診器の各部位の名称は意外に知らないという看護師さんも多いと思います。

それぞれどんな名前でどんな働きをしているのかを確認しておきましょう。

イヤーチップ(イヤーピース)

イヤーチップは、耳に挿入する部分です。

ここは着脱可能になっていますので、汚れたら洗ったり、新しいものと交換できます。

チェストピース

患者さんに当てる部分です。

  • 膜面(ダイヤフラム)だけのシングルタイプ
  • 膜面とベル面があるダブルタイプ

の2種類があります。

また、ドクター用の高級なものだと、片方は成人用の膜面、もう片方は小児用の小さな膜面になっている変則的なダブルタイプもあります。

チェストピースの材質はステンレスや硬質プラスチックなどがあり、聴診器の重さに関係してくる部分になります。

ダイヤフラム(膜面)

ダイヤフラムは膜面と呼ばれることも多い部位で、高い音を聴くのに適しています

血圧測定時のコロトコフ音や呼吸音、シャント音、腸蠕動音(グル音)などは膜面を使います。

ベル面

ベル面はチェストピースの小さなお椀状にへこんでいる部分のことです。

ベル面は低い音を聴くのに適していますので、僧坊弁狭窄の「拡張期ランブル雑音」や心不全の「Ⅲ音・Ⅳ音」という心雑音を聞くときはベル面を使用します。

聴診器を選ぶ4つのポイント

看護師の聴診器の選び方のポイント

聴診器を選ぶときは、

  1. 自分にはベル面が必要か
  2. 値段はどのくらいのものが良いのか
  3. 重すぎないか
  4. 色は何色がいいのか

を考慮して選ぶと、あなたに合った聴診器を選ぶことができます。

看護師の仕事では基本的にベル面は使いませんが、ベル面を使う機会があるかもしれませんし、あって困るものではありません。

また、あまり安いものを選ぶと、「音が聴き取りにくい」というデメリットがありますし、重いものを選んでしまうと持ち歩きにくく、肩こりの原因になることもあるのです。

そして、チューブの色はあなたの好みで選びましょう。あなたの好きな色の聴診器を選んでOKですが、「5年先、10年先でも使えるか?」という視点で選ぶと良いでしょう。

自分にはベル面は必要か

自分には聴診器にベル面は必要か

聴診器には

  • 膜面(ダイヤフラム)だけのシングルタイプ
  • 膜面とベル面の両方を使えるダブルタイプ

の2つがありますが、看護師の通常業務では膜面しか使いませんので、ベル面はどうしても必要というものではありません。

ベル面は心雑音を聞くのに適していますので、CCUや循環器内科、心臓外科では看護師でもベル面を使用することがあります

今後、そのような診療科へ異動する可能性がゼロではなく、シングルタイプの聴診器への強いこだわりが「ない」のであれば、膜面とベル面の両方を使えるダブルタイプの聴診器を選ぶと良いでしょう

値段はどのくらいのものが良いのか

看護師は1万~1万5,000円前後の聴診器を選ぶと良いでしょう。

聴診器の値段はピンからキリまでありますが、看護師は1万~1万5,000円前後のものを選ぶと良いでしょう

あまりに安いものを選んでしまうと、集音が悪く、聴き取りにいです。

ただ、看護では循環器内科の医師が使うような高級品は必要ありませんので、1万~1万5,000円のものが、看護師にとってはもっともコストパフォーマンスが良いのです。

安いものを購入すると、せっかく買ったのに結局使えず、高いものを買いなおす羽目になり、結局は損をすることになります。

聴診器は1,000円台のものもあれば、5万円くらいする高級なものもあります。

安いものは、やはり聴き取りにくいですし、高級なものはビックリするほど音が良く聞こえます。

血圧測定にしか使用しないというなら、安いものでも大丈夫かも知れませんが、呼吸の副雑音を聴いたり、弱くなっている腸蠕動音を聞くには不向きで、聴き逃すこともあり得ます。

また、安いものだと周囲の雑音が入りやすいので、静かな環境でしか使えないこともあるのです。

そのため、いつどんな状況でも、さまざまな音をきちんと正確に聴診できるように、安すぎるものは避けるようにしましょう。

重すぎないか

重さはどのくらいが良いかphoto:amazon.co.jp

聴診器は首から下げて持ち歩くことが多いですが、重い聴診器を選んでしまうと、長時間持ち歩くことが大変になりますし、首や肩のこりにもつながりますので、聴診器を選ぶなら重さも重視して選ぶようにしましょう。

性能面だけを考えると、じつは聴診器は重い方が良いのです。

聴診器の重さは「チェストピースの大きさ」と「材質」が関係しています。

チェストピースは大きいほど、体と密着する面積が大きくなるので、音を拾いやすくなります。

また、重い金属だと音を吸収しにくいので、聴診した音がきちんと耳に届きます。

チェストピースが小さいと音を拾いにくいですし、プラスチック製だと音を吸収しやすいので、やや聞き取りにくくなります。

ただ、重い聴診器は性能は良いのですが、持ち歩きには不便になります。

看護師の聴診器は、専門医が使う聴診器ほどの性能を求める必要はないので、やや軽めのものを選んで良いと思います。

女性の場合は150g以下のものだと、長時間持ち歩いても重さが苦にならないでしょう。逆に150gより重いものだと、持ち歩くのが苦痛に感じます

そのため、チェストピースが金属製なら小さめのものを、プラスチック製なら大きめのものを選ぶようにしましょう。

色は何色がいいのか

聴診器のチューブの色は自分の好みで選んで良いphoto: http://multimedia.3m.com/

聴診器を選ぶ時に迷うポイントは、チューブの色だと思いますが、チューブの色は、基本的にあなたの好みで選んでOKです。

聴診器のチューブの色は、黒やグレー、ネイビー、赤、青等の定番の色から、ピンクや水色、ラベンダー色などの明るいパステルカラーまでたくさんの色から選ぶことができますが、あなたの好みの色の聴診器を選ぶようにしましょう。

仕事がつらい時でも、自分の好きな色の聴診器を使えば、ほんの少しだけ気分を明るくすることができます。

「新人看護師は落ち着いた色のほうが良いのかも?」と思うかもしれませんが、聴診器の色でいじめに遭うことはありません。

看護師はパステルカラーなど明るくかわいらしい色のものを使っている人が意外と多いので、新卒・新人看護師や看護学生だからといって、落ち着いた色や無難な色を選ぶ必要はありません。

むしろ、無難な色にすると、同僚の看護師の聴診器と見分けがつかなくなって、探すのが面倒になることもあります。

ただ、そのような病院は聞いたことはありませんが、職場によっては聴診器の色を制限しているところがある可能性が「ゼロではありません」ので、具体的な就職、転職希望先が決まっている場合は、あらかじめ確認しておいたほうが良いかも知れません。

聴診器の色の制限があっても、黒やグレー、ネイビーなどの落ち着いた色であればOKだとは思いますが、念のため職場にどの色ならOKなのかを聞いておくと確実です。

上記でもおすすめしている1万円~1万5,000円前後の聴診器は、丈夫で壊れにくく長く使えるものですから、「5年先でも10年先でも使えるか」という視点で選ぶことをおすすめします。

診療科別の聴診器に必要な機能

診療科別の聴診器に必要な機能

聴診器を選ぶ時には、どんな用途で使うのかを考えて、必要な機能を備えた聴診器を選ぶ必要があります。

  • 消化器科の看護師は腸蠕動音を正確に聴診できること
  • 呼吸器科の看護師は呼吸音を正確に聴診できること
  • 循環器科の看護師は心雑音を正確に聴診できること

を基準に聴診器を選びましょう。

消化器科の看護師に必要な聴診器の機能

消化器科の看護師は、シングルタイプの聴診器で良いでしょう。

消化器科の看護師は、シングルタイプの聴診器で良いでしょう。医師が使うような高性能の聴診器である必要はありません。

消化器科の看護師は血圧を測る時以外に、腸蠕動音の有無や亢進しているかどうか、振水音の有無などを聴診する必要があります。

消化器系の聴診は聞き取りやすいので、それほど高性能の聴診器を選ぶ必要はありません。

また、基本的に膜面(ダイヤフラム面)しか使わないので、シングルタイプの聴診器でも良いでしょう。

呼吸器科の看護師に必要な聴診器の機能

呼吸器科の看護師が聴診器を選ぶ時には、できればダブルタイプの聴診器を選んだほうが良いでしょう。

呼吸器科では、呼吸音を聴診します。エア入りの状態やラ音、水泡音などの副雑音を聴診する場合、基本的には膜面を使って聴診します。

ただ、場合によってはベル面を使うと聞き取りやすいこともあります

そのためシングルタイプでも仕事に困ることはほとんどないと思いますが、念のためにダブルタイプのものを持っておいた方が間違いないでしょう。

循環器科の看護師に必要な聴診器の機能

循環器科の看護師は、ダブルタイプのもの中から、ある程度高性能のものを選んでください。

循環器科の看護師は、ダブルタイプのもの中から、ある程度高性能のものを選んでください

循環器科では、心雑音を聴診する必要があります。

Ⅰ音、Ⅱ音は膜面で聴診しますが、心雑音であるⅢ音、Ⅳ音はベル面でないと聴診できません。

また、Ⅲ音、Ⅳ音は音が小さく聞き取りにくいため、ある程度の性能の聴診器でないと聴診できません。

そのため、循環器科の看護師は必ずダブルタイプで、医師でも使えるような性能の聴診器を選びましょう。

看護師にオススメの聴診器

看護師にオススメの聴診器はリットマンの3種です。

看護師にオススメの聴診器はリットマンの

  • ステソスコープクラシックⅢ
  • クラシックⅡS.E.
  • ライトウェイトⅡS.E.

3つです。

リットマンは世界的に有名で、日本でも使用している医師や看護師が多く、性能が高く、信頼できるメーカーです。(デイビッド・リットマン(David Littmann、1906年 – 1981年) Wikipedia)

また、「ステソスコープクラシックⅢ」と「クラシックⅡS.E.」、「ライトウェイトⅡS.E.」は、先ほどお話した聴診器を選ぶつのポイントをすべて満たしているのです。

消化器科でも呼吸器科でも、循環器科でも、どの診療科で使う場合でも十分な性能を持っています。

どの聴診器を選べば良いかわからないという看護師さんは、リットマンの「ステソスコープクラシックⅢ」と「クラシックⅡS.E.」、「ライトウェイトⅡS.E.」のどれかを選んでおけば、間違いありません。

この3つの聴診器はそれぞれ特徴の違いがありますので、この3つの中から自分に合ったものを選ぶと良いでしょう。

ステソスコープクラシックⅢ

リットマンの「ステソスコープクラシックⅢ」http://multimedia.3m.com/mws/media/1317043O/hpm-645.pdf

リットマンの「ステソスコープクラシックⅢ」は、両サイドが膜面になっていて、成人用と小児用で使い分けることができます

両サイドが膜面なので「ベル面がない」と心配になるかもしれませんが、小児用の膜面を外して、付属のノンチルスリーブに付け替えることで、成人用のベル面として使用することが可能です。

膜面とベル面がある成人用のダブルタイプの聴診器として使うこともできますし、小児用の膜面のシングルタイプの聴診器としても使えます。

そのため、今後小児科へ異動・転職の可能性がある看護師さんにオススメの聴診器です。

重さは150gで、公式ホームページでの価格は、1万8,500円~2万1,000円となっています。

やや高めですが、このあとご紹介する聴診器の買い方を参考にして、安く販売しているお店を探すと、1万5,000円以下で購入することが可能です。

リットマンクラシックⅡS.E.

リットマン・ステソスコープ・クラシックIIS.E. がおすすめ。photo:http://www.mmm.co.jp/hc/littmann/stethoscope/classic2se/index.html

リットマンの「クラシックⅡS.E.」はリットマンの中で、一般診療用として、もっともスタンダードなモデルになります。

「初めて聴診器を買う」という人や、「どれを買ってよいかわからない」、「とにかく標準タイプのものを買いたい」という人にオススメです。

クラシックⅡS.E.は、膜面とベル面があるダブルタイプの聴診器です。

価格は公式ホームページで1万5,500~1万6,800円で、重さは135gとなっています。

このリットマン「クラシックⅡS.E.」は「リットマンの聴診器といえばコレ!」と言われるほど、スタンダードなタイプで、看護師だけではなく医師もこのモデルを使っている人も多く、「とりあえずこれを持っていれば大丈夫」という安心感があります。

また、チューブの色のバリエーションがとても多く、20色以上ありますので、「自分の好きな色を選びたい」、「ほかの人と同じは嫌」という看護師さんにもオススメです。

リットマンライトウェイトⅡS.E.

リットマンライトウェイトⅡS.E.も看護師さんにお勧め!photo:http://www.mmm.co.jp/hc/littmann/stethoscope/lightweight2se/index.html

リットマンの「ライトウェイトⅡS.E.」は、ナース用のスタンダードモデルで、119gとクラシックⅡS.E.よりも軽いことが特徴ですので、仕事中は常に聴診器を持ち歩く必要がある女性看護師さんにオススメです

「ライトウェイトⅡS.E.」は、膜面とベル面のダブルタイプですが、膜面の形が楕円になっていて、血圧測定時はマンシェットの下に差し込みやすい形状になっています。

また、重さは先ほどお話したとおり119gと軽く、価格は公式ホームページで1万800円となっています。

常に聴診器を首にかける必要があったり、忙しい職場でバタバタと動き回ることもある看護師さんや、肩こりに悩まされている看護師さんは、この軽いライトウェイトⅡS.E.を選ぶと良いでしょう。

聴診器の買い方

ナースリーのインターネットショップでは色々な看護師の用品が購入出来ます。

どんな聴診器が良いかを決めたら、次は実際に聴診器を購入しましょう。

聴診器は基本的に店舗で購入するわけではなく、カタログ通販かインターネット通販で購入します。

カタログ通販もインターネット通販も、それぞれメリットがありますので、あなたに合った方を選ぶと良いでしょう。

カタログ通販

聴診器を購入する方法の1つ目はカタログ通販です。

聴診器を購入する方法の1つ目はカタログ通販です。

ナース専用のカタログ通販を利用すると、職場の同僚と一緒に購入できたり、聴診器以外のものをまとめて買うことができるというメリットがあります

あなたの職場の休憩室に、ナース向けの医療用具やユニフォームを購入するためのカタログが置いてありませんか?

もしカタログがない場合でも、「アンファミエ」や「ナースリー」など有名なカタログ通販会社は無料でカタログを送ってくれます。

同僚の看護師さんと一緒に、休憩時間におしゃべりしながら聴診器を選びたい人や、聴診器以外にも仕事で使う用具を買いたい人は、カタログ通販を使うと良いでしょう。

アンファミエ: http://www.lemoir.com/top/nurseTop.jsp
ナースリー: http://www.nursery.co.jp/

インターネット通販

インターネット通販で聴診器を買うこともできます。

インターネット通販で聴診器を買うこともできます。

インターネット通販の場合、24時間いつでも自分の都合の良いときに注文できますので、忙しい看護師さんにとってはとても便利です。

また、インターネット通販の場合は、たくさんの販売会社の中から選ぶことができますので、同じ製品でも、より安く購入できるというメリットがあります。

インターネット通販の場合、先ほどご紹介したアンファミエやナースリーなどの看護師専門の通販会社からも購入できますし、アマゾン楽天市場など大手インターネット通販会社でも聴診器を取り扱っています。

聴診器を扱うインターネット通販会社はたくさんありますので、聴診器の種類だけでなく、値段を比べながら選ぶと良いでしょう。

聴診器を使っていて、「聞こえない!」と思った時のチェックポイント

聴診器を使っていて、「聞こえない!」と思った時のチェックポイント

聴診器を使っていて、「あれ?聞こえない!何で?」と思った経験はありませんか?

聴診器は使い方を間違えると、まったく聞こえなくなってしまうのです。

「聞こえない!」と思った時は、

  • 膜面とベル面の切替ができているか
  • イヤーチップと耳の穴の方向が間違っていないか
  • ベル面を患者さんに押し付けすぎていないか

を確認しましょう。

膜面とベル面の切替ができているか

聴診器はシャフトでベル面と膜面を切り替えて使います。出典:http://www.choshinki.com/332746/Q_A.htm

膜面とベル面の切替がきちんと出来ていないと、聞こえないことがあります。

聞こえないと思ったら、まずは「膜面とベル面の切替がきちんとできているか」を確認しましょう。

膜面とベル面の2つがあるダブルタイプの聴診器には、チェストピースとチューブの接続部に、「シャフト」と呼ばれる膜面とベル面を切り替える部位がついています。

ベル面の中央には小さな穴がありますが、シャフトをクルッと回すと、ベル面の穴が閉じたり開いたりします。

ベル面の穴が閉じていれば膜面を使うことができ、開いていればベル面を使うことができます。

「あれ?聞こえない!」と思ったら、ベル面の穴を確認して、きちんと切替ができているかをチェックしましょう。

イヤーチップと耳の穴の方向は間違っていないか

聴診器の正しい装着の向き出典:http://homepage2.nifty.com/reimeinc/yomoyama1.html

聴診器のイヤーチップの方向と耳の穴の方向が一致していなければ、聴診器を使っていても聞こえないことがあります。

耳の穴の方向は後ろから前、つまり耳から鼻の方向に開いていますので、イヤーチップもその方向に沿った状態で装着する必要があります。

聴診器を装着する前には、自分の胸の前で聴診器を持って、イヤーチップと耳金具の部分が自分から見て「ハの字」になっているのを確認してから装着すると良いでしょう。

ベル面を使うときに押し付けすぎていないか

ベル面は患者さんの皮膚に押し付けすぎてしまうと、患者さんの皮膚が膜面の働きをしますので、ベル面で聴き取るべき低音領域がカットされてしまうのです。

ベル面を使うときは患者さんの皮膚に優しく当てて、ベル面のお椀型の空間を活かすようにし、膜面を使うときは皮膚にしっかり押し当てるようにして使いましょう。

まとめ

看護師さんにオススメの聴診器は、リットマンの「ステソスコープクラシックⅢ」か「クラシックⅡS.E.」、「ライトウェイトⅡS.E.」ですが、リットマンの聴診器を選ぶメリットは、性能や信頼性だけではありません。

リットマンの聴診器はチェストピースの部分にあなたの名前を刻印できたり、オリジナルのネームタグがありますので、自分用にカスタマイズすることもできます。

血圧測定や呼吸音、腸蠕動音の聴診は、看護の基本となるものですから、あなたに合った良い聴診器を選ぶようにしましょう。

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コメント

  1. […] 聴診器については、「おすすめの聴診器はコレ!「聴診器」選びのポイント4つを徹底解説!」で詳しく解説しています。 […]

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