この髪色NG!?新卒・新人看護師はこの2点からチェック

新人看護師に適切な髪色はどのような色でしょうか。 看護師の仕事

[著者: 平野雅子 (看護師 /保健師).    more.. ]

看護師はどのような髪色にすべきでしょうか。どのくらいの髪色なら職場で許されるのか、具体的にどの髪色ならOKなんだろうと心配になりますよね。

新人看護師はJHCAレベルスケールのレベル7以下の落ち着いた髪色にすると、患者さんからも先輩看護師からも好印象を持ってもらえますので、仕事がスムーズに進みます。

また、看護師の国家試験受験では髪色は自由ですが、就職試験や入職式では看護師としてふさわしい髪色に変えなくてはいけません。

少しでも髪色を変えてオシャレを楽しみたいなら、2年目になってから先輩看護師を参考にして髪色を変えると良いでしょう。

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新人看護師におすすめの髪色はこれ!

新人看護師におすすめの髪色は、カラーリングをしていない地毛の色、もしカラーリングをするなら、暗めのダークブラウンがおすすめです。

具体的にはJHCAレベルスケールのレベル7以下の落ち着いた髪色にすると良いでしょう。

新人看護師は社会人1年目ですし、看護師は不特定多数の人と接する仕事になりますので、誰にでも好印象を与えるような髪色にしなければいけないのです。

NPO法人日本ヘアカラー協会(JHCA)が、ヘアカラーリング・レベルスケールという髪色の明るさの基準となるものを開発していて、多くの企業や病院がこのJHCAレベルスケールを社員の髪色の基準として採用しています。

NPO法人日本ヘアカラー協会のヘアカラーリング・レベルスケールという髪色の明るさの基準です。(画像:http://homepage3.nifty.com/enes/yylevelskeilu.html (delated2018.3))

JHCAレベルスケールではカラーリングの色をレベル5からレベル15まで11段階に分けています。

企業によってどのレベルの髪色を採用しているかは異なりますが、航空会社など信用性を重視する企業はレベル6まで、銀行や病院、ホテルなどはレベル7までを採用しているところが多いとされています。

そのため、新人看護師は職場からの具体的な髪色の指定がない限り、レベル7までの落ち着いた髪色にすると良いでしょう。

新人看護師の髪色は落ち着いた色のほうが良い理由

新人看護師は地毛の色や落ち着いた髪色にすると、患者さんや先輩看護師など万人から好印象を持ってもらうことができます。

髪色はあなたの印象を大きく左右する要素になりますので、誰からも好印象を持たれやすい髪色にする必要があるのです。

患者さんから好印象を持ってもらえれば、仕事がスムーズに進みますし、先輩看護師から好印象を持ってもらえれば、人間関係が円滑になり、人間関係のストレスを軽減できるでしょう。

髪色は第一印象を左右する

髪色は第一印象に大きな影響を与えるものです。誰からも好印象を持ってもらえる落ち着いた髪色にすることで、あなたの第一印象がグッと良くなるのです。

アメリカの心理学者アルバート・メラビアン(※)が提唱した「メラビアンの法則」によると、コミュニケーションにおいて他人へ影響を与えるのは、視覚情報(見た目)が55%、聴覚情報(口調や話すスピード)が38%、言語情報(話の内容)が7%とされています。
※アルバート・メラビアン=アメリカの心理学者、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)心理学名誉教授

 

視覚情報が相手に与える印象を左右します。視覚情報(見た目)は表情や身だしなみも大切ですが、髪色も重要なポイントになります。

地毛に近い黒や落ち着いたブラウンの髪色の看護師と金髪に近いの髪色の看護師では、どちらが万人に好印象を与えるでしょうか?

新人看護師のあなたと同世代の人に限定すれば、髪色で印象はそれほど変わらないかもしれません。でも、看護師は老若男女問わず、様々な人と接し、誰からも好印象を持ってもらう必要があります。

そのため、第一印象で万人から好印象を持たれやすい髪色にしなければいけないのです。

新人看護師は好印象を持たれると仕事がスムーズに進む

新人看護師は患者さんと先輩看護師から好印象を持ってもらうと、仕事がスムーズに進みますので、印象を左右する髪色に配慮しなければいけません。

患者さんに好印象を持ってもらえれば、患者さんが協力的になりますので、ケアをしやすくなります。

また、先輩看護師から好印象を持ってもらうことで、職場の人間関係がスムーズになり、仕事を丁寧に教えてもらえるのです。

【髪色の基準1】 患者さんから好印象を持たれるように

新人看護師は、患者さんから好印象を持ってもらうことで、仕事をスムーズに進めることができます。

好印象を持っている看護師と、印象が悪い看護師にケアされるのでは、どちらが患者さんの協力を得られるでしょうか?もちろん、好印象を持っている看護師にケアされたほうが、患者さんは協力的になります。

たとえば、新人看護師のあなたが患者さんに採血をすることになり、あなたが患者さんの採血を失敗してしまったとします。

もし、あなたが患者さんから好印象を持ってもらえていたら、「新人さんだから、仕方ないよ。こっちの腕でもう1度やって良いよ」と言ってもらえるでしょう。

でも、好印象を持ってもらえていなかったら、「そんな髪色しているから、仕事もできないんだよ。採血がもっと上手な看護師さんに代わって!」ときつく言われてしまうかもしれません。

また、退院指導をする時でも、好印象を持ってもらえていたら、あなたの説明をしっかり聞いてくれるはずです。でも、悪い印象を持たれていたら、「この看護師が言っていることは、あてにならない」と思われてしまうのです。

新人看護師は採血を失敗するなど仕事ができないのは仕方がないことです。それでも、できるだけスムーズに仕事を進めるためには、患者さんに好印象を持ってもらえるように最大限配慮しなければいけません。

【髪色の基準2】 先輩看護師から好印象を持たれるように

新人看護師は患者さんからだけでなく、先輩看護師からも好印象を持たれないといけません。

先輩看護師から好印象を持ってもらうことで、職場の人間関係が円滑に進み、ストレスなく働くことができますし、仕事を丁寧に教えてもらうことができますので、看護師としての成長速度も速くなるのです。

黒髪や落ち着いた髪色の新人看護師と明るめのアッシュに染めた新人看護師では、どちらが真面目で好印象を持ちますか?

偏見といってしまえばそれまでなんですが、真面目に見えて好印象を受けるのは、やはり黒髪や落ち着いた髪色の新人看護師なのです。

先輩看護師から好印象を持ってもらえなければ、最悪の場合は職場内のイジメの対象になることもあるでしょう。

また、明るい髪色の新人看護師がどんなに頑張って真面目に働いていたとしても、なかなか認めてもらえないのが現実です。

先輩看護師としては、真面目に見える新人看護師に仕事を丁寧に教えてあげたいと思うものです。逆に、真面目に見えない新人看護師は教えてもすぐに忘れてしまいそうだから、教えたくないとも思うでしょう。

ですから、辛い新人時代をできるだけストレスなくスムーズに乗り切るためには、ただ頑張るだけではなく、髪色にも注意を払って、先輩看護師に好印象を持ってもらう必要があるのです。

看護師になるためには髪色はいつから気をつけるべき?

看護学生は看護実習が終わったら、自分の好きな髪色にできると思っているかもしれませんが、就職試験を受けるときは、好印象を持ってもらうために暗めの落ち着いた髪色にしなければいけません。

また、国家試験はあなたの好きな髪色にしてOKですが、入職式は看護師としてふさわしい落ち着いた髪色で参加するようにしましょう。

相応しい髪色で好印象を与える事が面接で大事なことです。

就職試験や面接で髪色はどうする?

就職試験や面接では、髪色は地毛の色のままか、カラーリングしているかわからないくらいの暗めの色にしたほうが良いでしょう。

就職試験や面接は、限られた短い時間の中でできるだけ好印象を持ってもらわなければいけませんので、採用してもらう確率を少しでも高めるために、誰からも好印象を持ってもらえて、真面目に見える髪色にする必要があるのです。

普段からカラーリングしていない人はそのままでOKですが、明るめの髪色にしている人は、就職試験や面接の前に暗めの色にカラーリングし直してください。

就職試験はあなたの人生を左右するターニングポイントになりますので、できるだけ真面目で好印象を与えるために、JHCAレベルスケールのレベル6くらいの髪色にすると良いでしょう。

また、就職試験は事前に履歴書を送りますが、履歴書に貼る写真を撮影する時も就職試験を受ける時と同じ暗い色の髪色にするように気をつけましょう。

国家試験のとき髪色はどうする?

看護師の国家試験は、髪色で合格不合格が決まるものではありませんので、髪色はあなたの好みの色でかまいません。

ただ、国家試験の願書に貼ったあなたの顔写真の髪色と試験当日の髪色がまったく違うと、あなた本人と認識されない可能性がゼロではありませんので、願書を出したときの髪色と同じような髪色にすると良いでしょう。

国家試験は面接はありませんし、内定先の病院の関係者が視察に来るわけでもありませんので、髪色は自由に決められます。4月から看護師として社会人になることを考えると、好きな髪色にできる最後のチャンスと言えるかもしれません。

ただ、看護学校から髪色を指定されているときは、それを守るようにしてください。

入職式で髪色はどうする?

ほとんどの病院や施設は4月1日に入職式を行いますが、入職式は落ち着いた髪色にして参加してください。具体的にはJHCAレベルスケールのレベル7以下の色です。

入職式当日は、看護師のユニフォームを着て、実際に患者さんと接することはありませんし、配属部署で先輩看護師に挨拶することもないでしょう。

それなら、髪色はそこまで気にしなくて良いのではないかと思うかもしれませんが、入職式に参加するということは、社会人としての一歩をすでに踏み出しているのです。

あなたはその病院や施設の職員として入職式に臨みますので、社会人として、看護師としてふさわしい髪色にしなければいけません。

入職式当日に患者さんや配属先の先輩看護師と接しないからといって、奇抜な髪色にしたら、入職式を執り行っている病院関係者の目に留まります。そして、その人から配属先の師長にあなたが要注意人物であると報告される可能性がありますよね。

そうしたら、実際に看護師として働く前から、職場の上司や先輩にマイナスイメージを持たれてしまうのです。

また、入職式は病院内で行われることが多いと思いますが、病院内で患者さんとすれ違った際に、「この人、もしかして4月から新しく入った看護師さんかな。こんな髪色の人を雇っている病院は信用できない。」と思われて、病院の信用を落とすことになり兼ねないのです。

ですから、入職式は社会人として、また看護師としてふさわしい落ち着いた髪色にして臨むようにしましょう。

髪色を変えたいなら2年目から

新人看護師が落ち着いた髪色にすべき理由がわかったと思いますが、それでもやっぱりオシャレを楽しみたいし、自分の好きな髪色にしたいという場合は、2年目から髪色を変えるようにしましょう。

2年目になれば、患者さんや先輩看護師から信頼されるようになりますし、どのくらいの髪色ならOKなのか判断できるようになるはずです。

その頃には看護師として一通りの仕事はできるようになっているはずですから、患者さんから信頼されやすいでしょう。また、あなたの人柄を先輩看護師もわかっているはずですから、髪色を変えても、「生意気!」と思われる心配は少なくなります。

また、その病院で丸1年働き、2年目の看護師になれば、その病院はどのくらいの明るさの髪色なら許されるか、先輩看護師はどのような髪色にしているのかがわかってくるはずですので、職場で浮くような髪色を避けることができるでしょう。

まとめ

新人看護師の髪色は、JHCAレベルスケールのレベル7以下をおすすめする理由がお分かりいただけたと思います。落ち着いた髪色だと、オシャレを楽しめないという人は、髪型でオシャレを楽しんでみてはいかがでしょうか?

看護師の勤務中はお団子ヘアが基本になりますが、落ち着いた髪色のお団子ヘアでも一工夫すればオシャレでかわいい髪型になるんです。「いつものお団子ヘアが大変身!看護師のかわいい髪型かんたん5選」でも紹介しています。

1年目の新人看護師はお団子ヘアを工夫してオシャレを楽しみ、2年目になったら先輩看護師の髪色を参考にしつつ、勤務先で許可されている範囲内で髪色を変えるようにしましょう。

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